- ■商品説明
酵母無添加かつ生もとという、自然派に大きくかじを切った純米酒。香りは少なく味わいも淡い、主張しないタイプの食中酒だが、恐ろしく美しい余韻・キレが最高の1本。どんな料理にも吸い付くようにペアリングしてしまうお酒です。
造っているところは、あの「冩楽」を販売している宮泉銘醸ですが、この「会津宮泉」は大部分が地元福島限定販売銘柄です。
このお酒は「酵母無添加」で「純米生もと」という製造過程を採用したお酒です。どちらも外部からの添加物を限りなく排除して、自然な発酵を目指す手段です。そうとう面倒なことをやっています。
味の第一印象(冷酒)は「淡い香りに淡い味、しかし料理を洗い流すキレの美しさが異常!」というもの。す、すげぇ、これめちゃくちゃうまいよ!!
純米酒を名のっているだけあって香りはおとなしいです。ほんのりフルーティな香りと青草のような香りがあるぐらいですね。でも、少しとはいえ心地よい匂いを出しているところが魅力です。味わいも落ち着いていて、シンプルな甘味に酸味と苦味が控えめにのるぐらいでしょうか。綺麗だけど淡白な味わいです。
しかし、これが食中で飲むと滅茶苦茶うまいんです!例えるなら、超キレイな軟水が食事と混ざって極上の味になる!みたいな印象です。そしてキレ(と余韻)がまたすごい。奇跡のようなバランスで混ざったいろいろな味が、舌の上をサッとひと撫でして一瞬で消えていく・・・そんな感じです。
このキレ、微発泡感やら酸味やら苦味やら旨みやら甘みやら・・・それがパーフェクトなバランスで組み合わさっているのです。たぶんそこに料理の塩味がほんの少しでも混ざれば五味が完成して完璧な味わいになるのでしょう。普通の日本酒にあるアルコール感や酸味のキレとは全然違う、とんでもない味の片鱗というのを体験できると思います。
いや~、まさに驚きのお酒です。料理を食べながら感じることができた「お酒の綺麗さ」は別格です。食中酒派の方はぜひ飲んでみてください。
綺麗な日本酒というと高精白の大吟醸などが一般的なイメージだと思うのですが、それとも違う綺麗さでしたね。こんなお酒もつくれるんだ・・・素直に感動します。
この秘密は「酵母無添加」と「生もと」にあるのでしょう。生もとの方は化学的にも無駄な味が減り、澄んだ味になることがわかっているそうです。しかし、まだまだ解明されていないことも多いのだとか。実力派のいろいろな酒蔵が生もとにこだわるのは、十分合理的な理由があるのでしょうね。
「会津宮泉 酵母無添加 純米生もと R2 BY」、日本酒技術の向上をめちゃめちゃ味わえる、すごい1本です。まだまだ宮泉の進化は止まりませんよ!
2021年分が8月20日蔵出しです。配送が8月21日よりスタートしますのでお間違え無く!
- ■会津宮泉について
数ある日本酒コンテストのなかで、もっとも出品数の多い「SAKE COMPETITION」。全8部門のうち、最大の出品数があるのは純米酒部門です。 「冩樂」は2014年の「SAKE COMPETITION」で、純米酒と純米吟醸酒の両部門で1位に輝き、一躍脚光を浴びました。
そして、2018年の「SAKE COMPETITION」純米酒部門ではなんと同じ蔵元の「會津宮泉」が1位、「冩樂」が5位になりました。多くの酒蔵が主力銘柄のほかに、伝統的な地元向けの銘柄をもっていますが、それが1位に輝くのはとても珍しいことです。
数多の酒蔵がしのぎを削る純米酒部門で、1位を2度、しかも二枚看板である「冩樂(しゃらく)」「會津宮泉(あいづみやいずみ)」の両銘柄で栄冠を獲得したのが、福島県会津若松市にある宮泉銘醸です。
3代目・宮森泰弘さんの長男として生まれた現社長の義弘は2007年のシーズンから、純米酒と純米吟醸酒をみずからの手で造ることにしたのです。
そんな時、同じ会津若松市にある蔵元が廃業することになってしまい、「銘柄を引き取ってほしい」という話になりました。そこで、その蔵の「冩樂」を継承し、宮泉銘醸の新ブランドとしたのです。ここから「冩樂」の製造責任者は義弘さん、「會津宮泉」はそれまでの杜氏がひきつづき担うという2人杜氏の体制で酒造りをしていくこととなります。
その後「寫楽」は全国的人気ブランドとなっていき、「冩樂」の売上が伸びる一方で、「會津宮泉」は10年前と変わらない状態でした。製造量を徐々に減らして、「冩樂」の酒蔵にしてしまう選択肢もあったそうです。
そして2012年、「会津宮泉」の杜氏が北海道の酒蔵へ移籍することを機に、義弘さんが酒造りのすべてを統括することになります。「酒蔵の屋台骨だった『會津宮泉』を守り続けてきた杜氏や蔵人、そして蔵元への感謝を忘れてはならない。恩返しをするつもりで『會津宮泉』を『冩樂』に負けないお酒に育てる」と、義弘さんは蔵人に宣言しました。
それから、酒造りの全行程をすべて「冩樂」と同じレベルに切り替えていったのです。
義弘さんによると、現在の「冩樂」と「會津宮泉」はまったく同じレベルにあるのだとか。
異なるのは味わいの方向性。「冩樂」は、ふくよかな甘味を酸味が下支えしアクセントをつける味わいですが、「會津宮泉」は酸味を抑え、さっぱりとした後味と旨味を出しているそうです。 また、「冩樂」には多くのファンがいるため、味わいを再現することが重視されているのに対し、「會津宮泉」は新たに挑戦したいと思った造りを試験的に商品化するのに活用する面も強まっています。
人気銘柄の「冩樂」は全国の特約店のみで販売しているため、宮泉銘醸に足を運んでも直売所で購入できるのは「會津宮泉」のみ。しかし、日本酒ファンの間では「蔵に行くと、宮泉銘醸の未来を感じられるようなお酒が買える」と、密かな話題になってて、「会津宮泉」は「寫楽」に負けず劣らずの評価を得ているのです。
「寫楽」が好きな方も、そうでない方も、日本酒が好きな方なら是非一度は飲んでいただきたいお酒、それが「会津宮泉」です。
- ■商品規格
1800ml
【会津宮泉 酵母無添加 生もと純米 1800ml】「SAKE COMPETITION」純米酒部門1位 包装・熨斗・ラッピングOK 純米酒 辛口 ギフト プレゼントに 福島県 福島産 お祝い 贈り物 贈答用 就職祝い 還暦祝い お歳暮 年始 お中元 寫楽よりも
3,680円(税込)
在庫切れ